むし歯治療
当院の一般歯科への考え

当院ではむし歯の治療において、悪い部分だけを治療して、よい状態の部分をできる限り残すことをコンセプトにしています。
この考え方は、「M.I」(ミニマル・インターベンション)と呼ばれ、2000年に国際歯科連盟が提唱したものです。現在の歯科治療の主流となっています。
神経を残す、歯を残す治療
歯の中にある神経は歯のすみずみに栄養を与える働きがあるため、神経がなくなってしまうと、歯の寿命が短くなってしまうことがあります。
また、神経を残すことがどうしても難しい場合は、歯を残す治療にシフトし、患者さん本来の歯を守れるように取り組みます。
治療の流れ
1問診
まずは患者さんの訴えをじっくりと聞きます。患者さんが話している間は口を挟まずに傾聴して、患者さんの気持ちを想像するとともに、気になる言葉があれば深堀りしてさまざまな情報を集めます。
2検査
必要に応じてレントゲンによる検査をします。歯周病が疑われる場合は、歯周ポケットの深さを測る検査などを行います。インプラントなどの際にはCTを撮影し、状況に応じてより精密な検査を行います。
3治療計画の立案
問診と検査の結果をもとに治療計画をつくります。患者さんの症状や希望などを踏まえて治療の最終目標を決めて、それぞれの目標に対するアプローチ方法をご提案します。
4治療の実施
治療を行います。治療の方法はむし歯や歯周病などの症状や進行状況によって異なります。詳細は各治療分野のページをご参考ください。
5メンテナンス
専門的な知識と技術を備えた歯科衛生士が患者さんのお口のメンテナンスを行います。歯垢や歯石を除去したり、PMTCでバイオフィルムを取り除いたりして、長く健康な歯でいられるためのサポートをいたします。
お口の中の症状で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
予防治療
当院の予防治療への考え

毎日おいしくご飯を食べられること。それは当たり前のことのようですが、歯の健康を損なうと難しくなってしまいます。当院ではそんな当たり前の幸せを、より多くの人に長く感じていただきたいと考えています。
歯が健康だとご飯がおいしく、人前でも屈託なく笑えます。健やかで楽しい人生を送っていただくために、当院は患者さんの歯を守る「予防」を最も大切にしています。
適切なホームケアと歯科医院での専門ケアの両立を
歯の健康を守るために、適切なホームケアと定期的な歯科医院での専門的なケアを並行して行っていきましょう。
望ましいホームケア
歯ブラシを小刻みに動かして、なるべく力を入れないように。歯と歯のすきま、歯と歯茎の間に当てることを意識してください。
電動歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシを利用
また、デンタルフロスと歯間ブラシを利用して、磨き残しや歯垢を除去すると、さらにむし歯や歯周病になるリスクを減らせます。

デンタルフロス
歯と歯の間の食べかすや、歯垢を取り除くための細い糸状のケア用品です。
歯間ブラシ
デンタルフロスと同様に、歯と歯の間の食べかすや歯垢を除去できます。デンタルフロスが糸状なのに対し、小さなブラシ状になっています。歯と歯の間のすきまが広い方などに向いています。
歯科医院で受けられるケア
これらのケアを受けることで、日ごろの歯磨きでは取りきれなかった歯石も除去することができます。歯石とは歯垢が石灰化し、歯磨きでは取れないほど硬くなったものです。こうしたケアは、専門の知識と技術を持った歯科衛生士が担当します。

スケーリング
スケーラーという器具を使って、歯にこびりついた歯垢や歯石を取り除きます。むし歯菌や歯周病菌も落とせるため、むし歯、歯周病の予防につながります。
PMTC
歯についている汚れや歯垢の原因となるバイオフィルムを取り除きます。バイオフィルムとは細菌が集まった薄い膜のことで、歯の表面に付着します。バイオフィルムは歯磨きでは除去できないため、定期的にPMTCを受ける必要があります。
エアーフローで細かな砥粒(とりゅう)を噴射して汚れを取る方法も行います。
小児歯科
当院の小児歯科への考え

「子どものときに歯医者が怖かったから」という理由で、大人になっても歯科医院を敬遠される患者さんがいらっしゃいます。特に30代以上の方は「痛くなければ行かない」イメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
子どものうちから歯の健康に関心を持ってもらいたい
お子さんがいるお母さんへ
怖がったり、泣いたりしてしまう場合は
そんなときは、焦らずに、徐々に慣れていくことが大事です。まずは歯医者に行く、次に診療室に入る、と段階を踏んでできることをめざしましょう。
最終的には一人で治療を受けられるように
最終的には一人で治療を受けられることをめざし、徐々に慣れていくようにサポートします。一人で受けることで治療に関心を持ちやすくなり、お子さんも「一人でできた」と自信がついていきます。
女性スタッフが優しく対応
親知らずの抜歯
親知らずは、歯の生え方によっては歯ブラシが届きにくいため、むし歯や歯茎の腫れの原因になります。
親知らずの抜歯は簡単にできるものから、全身麻酔下で行わなければならないものなど、状態によって方法も異なります。
抜歯後には神経麻痺や上顎洞炎、異常出血などの併発症が起こることもあり、事前に十分な診査と説明の上で抜歯を行っております。
当院には口腔外科を担当している医師がおります。難しい症例にも対応ができますので、親知らずでお困りの方は安心してお越しください。