歯がボロボロでお悩みの方へ|原因・治療法・費用を徹底解説

歯がボロボロになってしまった場合、「もう治療は難しいのでは?」と不安になる方も多いかもしれません。しかし、現代の歯科医療では、どんなに悪化した状態でも適切な治療を受けることで、見た目や機能を回復することが可能です。歯がボロボロになってしまう原因は、虫歯や歯周病だけでなく、生活習慣や食習慣、歯ぎしりなどさまざまな要因が関係しています。また、放置するとさらに状態が悪化し、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。そこで本記事では、歯がボロボロになる原因や治療方法、費用の目安、そして今後の予防策について詳しく解説します。これを読めば、今の歯の状態を改善し、健康な口腔環境を取り戻す方法がわかります。ぜひ最後までご覧ください。
1歯がボロボロとは?
歯がボロボロな状態とは?
「歯がボロボロ」と一言で言っても、その状態にはさまざまな段階があります。具体的には以下のような症状が見られます。
- 歯が欠けている・割れている
- 歯が摩耗して薄くなっている
- 歯がボロボロに崩れている
- 歯がグラグラしている、抜け落ちている
- 噛み合わせが悪くなっている
硬い食べ物を噛んだ際に歯が欠けることがあります。特に虫歯が進行していると、歯の強度が低下しているため、ちょっとした衝撃でも割れやすくなります。
強く歯を磨きすぎたり、酸性の食品を過剰に摂取することで、歯の表面(エナメル質)が削れ、薄くなることがあります。これを放置すると、冷たいものや熱いものがしみる知覚過敏を引き起こします。
重度の虫歯が進行すると、歯の大部分が崩れてしまうことがあります。特に奥歯は食事の際に強い力がかかるため、放置すると崩壊が進みやすくなります。
歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が溶け、歯がグラグラするようになります。最悪の場合、自然に抜け落ちることもあります。
歯の摩耗や欠損が進むと、噛み合わせが崩れ、顎のズレや肩こり、頭痛の原因にもなります。
歯がボロボロのまま放置するとどうなる?
「歯がボロボロの状態を放置すると、次のような問題が発生する可能性があります。
- さらに歯が崩壊し、最終的に抜けてしまう
- 噛み合わせの悪化により、顎関節症の原因になる
- 消化不良や栄養不足のリスクが高まる
- 歯周病が進行し、口臭の原因になる
- 見た目の問題で人前で話したり笑ったりしにくくなる
虫歯や歯周病が進行し、歯がどんどん崩壊していきます。一度崩れてしまった歯は自然に治ることはないため、抜歯が必要になることもあります。
噛み合わせがズレることで、顎関節に負担がかかり、顎の痛みや開口障害などの症状が現れます。
しっかり噛むことができないと、食べ物を十分にすりつぶせず、消化不良や栄養不足の原因になります。
歯がボロボロの状態では、歯周病が悪化しやすく、細菌の繁殖が進むことで強い口臭の原因になります。
歯の状態が悪いと、自信を持って話すことができなくなり、対人関係に影響を与えることもあります。
このような問題を防ぐためにも、早めに歯科医院での治療を受けることが重要です。
2歯がボロボロになる主な原因

① 虫歯・歯周病
虫歯と歯周病は、歯がボロボロになる最も一般的な原因です。虫歯は、細菌が作る酸によって歯が溶ける病気で、進行すると歯が崩れ落ちてしまいます。特に歯の神経にまで達すると激しい痛みが発生し、最終的には抜歯が必要になります。 一方、歯周病は歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。初期段階では歯ぐきの腫れや出血が見られますが、進行すると歯がグラグラになり、最終的には自然に抜けてしまうこともあります。
② 酸蝕症(さんしょくしょう)
酸性の食品(炭酸飲料、柑橘系ジュース、酢、ワインなど)を日常的に摂取していると、歯の表面(エナメル質)が溶けてしまいます。これを「酸蝕症」と呼びます。エナメル質が溶けると、歯が薄くなり、しみる症状が出るだけでなく、もろくなって欠けやすくなります。
③ 歯ぎしり・食いしばり
無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に大きな負担がかかります。特に就寝時の歯ぎしりは、長時間にわたって歯に圧力をかけるため、歯の摩耗や破折の原因になります。ストレスが原因で歯ぎしりをすることも多いため、対策が必要です。
④ 不適切な歯磨き
間違った歯磨き習慣も、歯がボロボロになる原因の一つです。硬い歯ブラシを使ったり、力を入れすぎて磨くと、歯の表面が削れてしまいます。また、適切な歯磨きができていないと、歯垢や歯石がたまり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
⑤ 加齢・生活習慣
年齢とともに歯のエナメル質が薄くなり、自然と歯がもろくなります。また、喫煙やアルコールの過剰摂取、糖分の多い食事などの生活習慣も、歯の健康を損なう要因となります。バランスの取れた食事や適度な運動も、歯の健康維持には重要です。 次の章では、歯がボロボロになってしまった場合の具体的な治療法について詳しく説明します。
3 歯がボロボロでも治療できる?
治療の選択肢
歯の状態によって治療法は異なりますが、大きく分けて以下の3つの段階に応じた治療が可能です。
- 軽度の場合
- 中度の場合
- 重度の場合
虫歯が進行しているものの、歯の形状はまだある程度保たれている場合、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で補修できます。適切な処置を受けることで、歯を残したまま機能を回復することが可能です。
歯が崩れていたり、欠損している箇所が複数ある場合は、ブリッジや部分入れ歯による治療が選択肢となります。これにより、見た目だけでなく、噛む機能も回復できます。
歯がほとんど残っていない、またはすべての歯が抜けてしまっている場合は、インプラントや総入れ歯が選択肢となります。インプラントは人工歯根を埋め込むことで、天然歯に近い噛み心地を取り戻すことができます。
放置すると治療の選択肢が減る
また、噛み合わせが乱れることで、顎関節症のリスクが高まり、肩こりや頭痛などの症状が現れることもあります。これらを防ぐためにも、できるだけ早い段階で歯科医院に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
4 歯がボロボロになった場合の具体的な治療法
① 虫歯・歯周病が原因の場合
●虫歯治療(詰め物・被せ物)
軽度の虫歯であれば、コンポジットレジン(プラスチック素材)やセラミックを使った詰め物(インレー)で治療できます。進行した虫歯の場合は、クラウン(被せ物)を装着することで歯の形を補うことが可能です。
●根管治療(歯の神経を保存する治療)
虫歯が神経に達している場合は、根管治療を行い、歯の内部を清掃してから被せ物をすることで歯を残せる可能性があります。
●歯周病治療(歯周組織再生療法)
歯周病によって歯を支える骨が失われた場合、再生療法を行うことで歯槽骨や歯を支える組織の回復を促すことができます。
② 歯の摩耗・破折が原因の場合
●ナイトガード(マウスピース)による予防
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、ナイトガード(就寝時に装着するマウスピース)を使用することで、歯の負担を軽減できます。
●被せ物(クラウン)で補強
歯が大きく削れている場合、被せ物を装着することで歯を補強し、これ以上のダメージを防ぐことができます。
③ 歯が抜けた場合の治療
●インプラント治療
人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けることで、天然歯に近い見た目と噛み心地を再現できます。
●ブリッジ治療
抜けた歯の両隣の歯を支えとして人工歯を固定する方法です。周囲の歯を削る必要があるため、健康な歯への負担がかかる点がデメリットです。
●入れ歯(義歯)
複数の歯が欠損している場合は部分入れ歯、すべての歯が抜けている場合は総入れ歯を使用することが可能です。費用が比較的抑えられるメリットがありますが、違和感を覚える方もいます。
5 歯がボロボロの方のための治療費用の目安
治療法 | 費用(目安) | 保険適用の有無 |
---|---|---|
コンポジットレジン(軽度の虫歯) | 1本 2,000円~5,000円 | 保険適用 |
セラミックインレー(詰め物) | 1本 4万円~6万円 | 自費診療 |
クラウン(被せ物) | 1本 5万円~15万円 | 保険・自費あり |
インプラント | 1本 30万円~50万円 | 自費診療 |
ブリッジ(1装置につき) | 1本 1.5万円~45万円 | 保険・自費あり |
部分入れ歯 | 3,000円~15万円 | 保険・自費あり |
総入れ歯 | 7,000円~50万円 | 保険・自費あり |
6 歯がボロボロにならないための予防法

① 正しい歯磨きを習慣化する
毎日の歯磨きは、歯を健康に保つ基本です。しかし、間違った歯磨き方法を続けていると、歯や歯ぐきを傷つけたり、汚れを十分に落とせなかったりする可能性があります。正しい歯磨きのポイントは以下の通りです。
●歯ブラシはやわらかめを選ぶ
硬い歯ブラシを使うと、エナメル質を削る原因になります。歯ぐきを傷めない「やわらかめ」の歯ブラシを選びましょう。
●力を入れずに小刻みに磨く
強い力でゴシゴシと磨くのではなく、歯ブラシを軽く持ち、小刻みに動かしながら汚れを落とすのが効果的です。
●フッ素入りの歯磨き粉を使用する
フッ素は歯の再石灰化を助け、虫歯の発生を防ぐ効果があります。特に酸蝕症のリスクがある方は、フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。
●就寝前の歯磨きは特に丁寧に
寝ている間は唾液の分泌が減るため、細菌が繁殖しやすくなります。そのため、夜の歯磨きを特に丁寧に行いましょう。
② デンタルフロスや歯間ブラシを併用する
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に落とすことができません。デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシでは届かない部分の汚れをしっかり除去できます。
●デンタルフロス
歯と歯の隙間が狭い人におすすめ。歯の間にスッと入れて汚れを取り除く。
●歯間ブラシ
歯と歯の間が広い人におすすめ。特に歯周病の予防に効果的。
③ 定期的に歯科検診を受ける
歯がボロボロになる前に、定期的に歯科医院で検診を受けることが重要です。虫歯や歯周病は初期段階では自覚症状がないことが多く、気づいたときにはすでに進行しているケースがよくあります。
歯科検診では、歯の健康状態をチェックするだけでなく、以下のような予防処置も受けられます。
●スケーリング(歯石除去)
歯石は通常の歯磨きでは除去できないため、歯科医院での定期的なクリーニングが必要です。
●フッ素塗布
フッ素を塗布することで歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防できます。
●噛み合わせのチェック
歯ぎしりや食いしばりがある場合、ナイトガード(マウスピース)を装着することで、歯の摩耗を防ぐことができます。
④ バランスの取れた食生活を心がける
食習慣も歯の健康に大きく関わっています。特に以下の点に注意しましょう。
●酸性の食品や飲料を控える
炭酸飲料、柑橘類、酢を多く含む食品は、歯のエナメル質を溶かす原因になります。摂取する際はストローを使用したり、食後に水で口をすすぐなどの対策をしましょう。
●糖分の摂取を控えめにする
糖分は虫歯菌のエサになり、虫歯のリスクを高めます。甘いお菓子やジュースの摂取はできるだけ控え、摂取する場合は食後にしっかり歯を磨きましょう。
●カルシウムやビタミンを多く含む食品を摂る
カルシウムは歯の再石灰化を促し、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。乳製品や魚、大豆製品を積極的に摂取しましょう。
⑤ ストレスをためないようにする
ストレスは歯ぎしりや食いしばりの原因となり、歯に大きなダメージを与えます。過度なストレスを感じた際には、適度な運動や趣味の時間を持つことで、リラックスする習慣を身につけましょう。
7 埼玉県草加市で歯がボロボロに悩んでいる方へ|当院の特徴

① 新しい設備を完備し、精密な診断を実施
当院では、マイクロスコープをはじめデジタルレントゲンやCTスキャンを導入し、歯の状態を詳細に診断します。歯や歯ぐきだけでなく、顎の骨の状態まで確認することで、より適切な治療計画を立てることができます。
② 痛みを抑えた治療法を提供
歯科治療に対して「痛い」「怖い」というイメージを持つ方も多いですが、当院では痛みをできるだけ抑える治療を行っています。麻酔の技術を向上させることで、治療中の不快感を最小限に抑えることが可能です。
③ 経験豊富な歯科医師が治療を担当
当院の歯科医師は、日本歯周病学会専門医で豊富な経験と高度な技術を持ち、患者様の状態に応じた適切な治療を提供します。インプラントやセラミック治療、矯正治療にも対応し、患者様にとって最適な治療法を選択します。
④ 長期的なメンテナンスとアフターケアも充実
治療が終わった後も、定期的なメンテナンスを受けることで、歯の健康を維持することができます。当院では、患者様が長く健康な歯を維持できるよう、メンテナンスプログラムを提供しています。
8 まとめ|歯がボロボロでも諦めないで!
「歯の状態が気になる」「治療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院にご相談ください。あなたの歯の健康を取り戻すお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご予約ください!